今回は動画編集業界における需要はどこまで上がるのかを予測してみます。
さらに今後、動画クリエイターの仕事はどのように変化していくのかも併せて解説していきます。
・動画編集業界の需要の変化を知りたい方
・動画クリエイターがこれから対策することを知りたい方
・これから動画クリエイターとして活動していきたい方
このような方に必読な内容になっています。ぜひご覧ください。
動画編集の需要はこれからも増え続ける

まず、動画編集を仕事にしていきたい方に安心してもらいたいのですが、
動画編集の需要はこれからも増え続けると言われています。
数十年前まで、情報の取得手段は新聞や手紙のような文字情報で、テレビが唯一の動画での情報伝達手段でした。
しかし最近はインターネットとスマホの普及によって、動画を撮影、共有しやすい状況が出来上がり、誰もが動画によって情報を受け取れる時代になりました。
モバイル社会研究所が調査した、「2010年-2023年一般向けモバイル動向調査」でスマホの普及率を公開しています。

このグラフを見て分かるように、スマホや携帯の普及率はほぼ100%という結果が出ており、スマホなどから動画を見る文化が出来上がっているように見えます。
さらに、文字や画像と比べると動画は革新的で、最近の研究によれば、人間の脳は画像情報を文字情報よりも5,000倍速く処理すると言われています。
アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果によると、「1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語、Webページに換算すると約3,600ページ分になる」
株式会社小西印刷所「情報量は文字の5,000倍!? 動画の圧倒的な伝達力」より引用
このような理由もあり、今後も動画編集に限らず、動画に対しての需要は格段に上がっていくと言えるでしょう。
また、動画クリエイターにおいては、動画を撮影するための機材、編集ソフトも手軽に利用できるようになったことも、動画クリエイターの需要が増えた要因となっています。
そして、iPhoneの進化を見てもらえればわかりますが、ここ数年スマホ本来の性能もですが、その中でもカメラ面がかなり強化され続けています。
これを見ると、大企業のAppleでさえ、動画をスマホで撮影し、スマホで編集ができるようになれば、売れるスマホになるという戦略で進めてきていることがわかります。
動画配信の市場規模も年々上昇している
動画編集の需要が増えているように、動画配信においての市場規模も年々増加傾向にあります。
一般財団デジタルコンテンツ協会(DCAI)の「動画配信市場調査レポート2023」で動画配信市場調査の結果が公開されています。

これでは2022年の時点で4,530億円となっており、今後の推測でも需要は右肩上がりになるようです。
この市場規模の拡大は、今までは一部企業がPRで動画を使用していたものが、YouTubeの発展などで個人でも好きな動画を投稿できるようになったことも要因しています。
このような状況から、動画クリエイターの役割は今後も需要とともに増していくと予想されます。
また、技術の進歩により、これまで時間とコストがかかっていた作業が効率化され、よりクオリティの高い動画が作られていくでしょう。だからこそ、今後動画クリエイターは今まで以上にクリエイティブ力が必要になり、それが評価されるようになります。
動画編集の需要が増えるとクリエイターは今後どうなる?

動画における市場規模が拡大し、動画編集の需要が上がっていくことは確実でしょう。では、動画クリエイターはどのような影響があるのでしょうか?
次に動画クリエイターの今後について予想・解説していきます。
動画編集の需要が増えると生じるメリット①多種多様な動画編集案件が増える
動画における市場規模が拡大すると、個人を含め様々な企業が動画を用いて広告を使用したり様々なプロモーションを行うようになるでしょう。
そのため、今まで以上に需要が増えて様々な案件が増える可能性があります。
動画クリエイターはただ作るのではなく、動画は何のために作られるのかターゲティングごとに動画編集ができるようにしなければ動画クリエイターとして続けていくことは難しいでしょう。
さらに、今までのスキル以外にもマーケティングスキル、ライティングスキルなど様々なスキルを複合して動画をしなければいけません。
動画編集の需要が増えると生じるメリット②初心者でも動画編集の案件が得やすくなる
先ほども言ったように、動画の需要が増えると様々な業界から動画編集の仕事が出てくるでしょう。
その中には簡単な動画編集の案件もあったり、例えばテロップ入れだけを外注したりする企業も増えてきます。
今まで動画編集の勉強ばかりで実際の案件に触れたことがない方でもテロップを入れる作業を通じて、実際の案件を経験したり、簡単な動画編集の案件を受注して実際の案件を体感することもできます。

この後にも解説しますが、動画編集の需要が増えても動画クリエイターの供給が多くなってしまうと案件の単価が下がってしまうデメリットもあるので注意です!
動画編集の需要が増えると生じるメリット③より画期的な動画編集ソフトが出現する可能性がある
最後に、動画編集の需要が増えると、より画期的な動画編集ソフトが出現する可能性が増えます。
市場が増えるということはその業界で使うシステムやソフトに対しても大きく資金を投入できるので、その分最新のシステム・ソフトが作られやすい傾向があります。
すでに動画編集ソフトはAdobe Premiere ProやFinal Cut Proなどの代表的な動画編集ソフトからFilmoraやAviUtlなどの無料の動画編集ソフトなど、数十種類公開されています。
無料だからといって機能が制限されているわけではなく、Premiere Proレベルの動画クオリティが出せるので、誰でも動画編集ができるようになっています。
AIで動画編集ができるようになっている
さらに、最近はAIが発達し始め、文章を入れるだけでも背景やカットを自動で準備してもらい、簡単な動画を生成することができるようになっています。
海外ではすでに様々なAI動画生成サービスが出現していますが、今はクオリティが高いとは言えませんが、今後さらにクオリティアップされたAI動画生成サービスが出てくる可能性もあります。
それ以外にもAdobeでもAIを積極的に導入されており、Premiere Proでは指示文(プロンプト)を入れることによって、様々な動画編集を自動で行えるようになっています。
背景の変更やオブジェクトの削除といった普段は面倒な作業であっても自動で行えるので初心者からプロに至るまで動画編集が簡単にできるようになります。
参考記事:Adobe Premiere Pro のAI機能で動画をより高速に編集
動画編集の需要が増えても動画クリエイターにとってメリットだけではない

それではここからは動画編集の需要が増えてると生じるデメリットについて解説していきます。
今後、このデメリットに対する対策ができていないと動画クリエイターとして活動が難しくなってしまう可能性があるので必ず対策するようにしましょう。
動画編集の需要が増えると生じるデメリット①安価な案件が増える
これは先ほどのメリットでもお話ししましたが、動画編集の需要が増えて動画クリエイターの人数が増えることによってクライアントは少ない報酬でも動画クリエイターが受注してもらえるので、案件単価の相場は安くなってしまう可能性があります。
そうなると動画クリエイターとして収入が下がるということに直結するので、今後動画クリエイターとして生計を立てることはできるのか?という疑問が出てくるでしょうが、ここは全くもって問題ありません。
動画クリエイターが増えるからといって、高度なスキルを持っている動画クリエイターが増えるということではありません。
この後にもお話ししますが、簡単な動画編集スキルを持ってとりあえず案件を受けてみようというクリエイターも増えていきます。だからこそ、最も確実なのは動画編集における様々なスキルやテクニックを得ることです。
動画編集の需要が増えると生じるデメリット②動画クリエイターのクオリティが下がる
そして、初心者レベルの動画クリエイターが増えてしまうことで、業界全体の動画クリエイターの質が落ちていると思われてしまいます。
自分は関係ないと思ってしまいがちですが、例えば、あなたが動画編集の案件を初めてのクライアントから受注するときに初回の単価がかなり低く設定されてしまう可能性があります。
そこでクオリティが高ければ案件単価を上げてもらえるかもしれませんが、一度下がった単価を簡単に上げてもらえないクライアントも存在します。
こういうことで、動画編集の案件を受注しても大きく稼ぐことができないというデメリットが生じてしまうかもしれません。
ポートフォリオを作成しておくことで回避できることもある
このような状況に陥らないためにも今やれることとして、ポートフォリオを作成しておきましょう。
ポートフォリオを作成しておくことでその人がどのような動画を作成できるのか、そしてクライアントが依頼したい動画でどの程度のクオリティの動画ができる見込みなのかが見るだけでイメージできるようになります。
絶対に、試験的に単価を下げられる可能性がなくなるとは言えませんが、そのリスクは最小限にできるでしょう。
動画編集の需要が増えるにあたって今後動画クリエイターが学んでおくべきこと

今までは動画クリエイターが身につけるべきスキルは単純に動画編集スキル程度でも仕事ができていました。
しかし今後必要なスキルは増加していきます。必要なスキルを3つ紹介・解説します。
動画クリエイターが身につけておくべきスキル①見積もりスキル
まずは見積もりスキルです。
見積もりスキルといっても、これは動画編集の相場や経験から得られるものなので難易度は高いですが、これまでお話ししましたが、案件単価の相場が下がり、見積もりができないと動画クリエイターとして稼ぐことは非常に難しくなります。
見積もりは相場の価格を伝えればいいのではなく、自身の作成する動画に対する価値を自分で決めて渡さなければいけません。
非常に難易度の高い動画を作るときに、相場の単価だと仕事をするだけ損になってしまいます。だからこそ見積もりスキルが身につくと、徐々に単価を上げて最小限の仕事で大きく稼ぐことができます。
動画クリエイターが身につけておくべきスキル②マーケティングスキル
次にマーケティングスキルです。
ただ動画を指示されるように作るだけではなく、付加価値として相手が本当に欲しい動画はどういったものか、ターゲティングは誰なのか等の情報を分析することでどのような動画を作ればいいのかを逆に提案することができます。
そうすることで相手に対して自分自身の価値を再認識させることもでき、それが成功したときには動画編集の単価を上げることも可能です。
動画クリエイターが身につけておくべきスキル③動画編集におけるAIの使われ方
最後に、AIを利用した動画編集について理解を深めることが重要です。
これは前にもお話ししている内容ですが、既に手間がかかる作業を効率化できるところまで進んでいます。
将来的にはプロンプト(AIに作業させるための指示文)を渡すだけで7割以上の動画を作成してもらえる可能性すらあるかもしれません。
現在でも作業の効率化ができるようになっているので、どんどん取り入れて動画編集に費やす時間を減らせるようにしましょう。
動画編集の需要はどこまで上がる?動画クリエイターの今後を予測してみた のまとめ

今回は動画編集の需要は今後どのように推移するのか、そして動画クリエイターは今後どのように変化していくのかを解説しました。
動画編集の作業内容自体はさほど変わることはありませんが、今後動画クリエイターを取り巻く環境は大きく変わっていくでしょう。そのために今からやるべきことも解説しています。
一朝一夕にできるものではありませんが、少しずつ取り組めるようなものばかりです。だからこそ今からやっておくと将来的に頭一つ抜けた動画クリエイターになれる可能性も上がります。
動画編集以外のスキルがない状態でも収入が得られる動画編集スクール「ワクジョイ」
動画編集で仕事を得るためには、営業、見積、マーケティングなど動画編集以外にも必要になるスキルがあることをこの記事では解説しましたが、それらのスキルがなくとも動画編集だけ、しかも初心者でもできる動画編集スクールがあります。
それがWork&Joy(ワクジョイ)です。
ワクジョイではただ動画編集を学ぶだけではなく、実際の案件を得て、専属の動画クリエイターと共に動画編集をしていくというカリキュラムがあります。
その単価も相場より低いということはなく、ワクジョイで得た案件だけで数万円〜十数万円を稼ぎ出すこともできます。
最短10日で案件を得ることができる
ワクジョイでは卒業してから収入を得ていくのではなく、在学中にお金を稼げる超実践的なカリキュラムになっているので、例えば入学金を6回に分けて支払う想定をすると、

このように、実際学費を毎月支払っているが、逆に収入が上回ってしまうという嬉しい状況も夢ではありません。
最終的には入学金がワクジョイの案件で賄えたという方さえいます。実質0円で動画編集を学べる可能性がある唯一の動画編集スクールになっています。
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