今回は動画編集がオワコンなのかについて触れていきます。
そもそも動画編集は以前、人気の職業であったにも関わらずなぜオワコンと言われるようになったのか、理由を一つずつ出し、真偽を解説していきます。
・これから動画編集の仕事をし続けてもいいのか不安な方
・動画編集の仕事はオワコンだと思っている方
・動画クリエイターとして稼ぎたい方
このような方におすすめの記事になっています。ぜひご覧ください。
動画編集はオワコンなのか?
それではまず動画編集がオワコンなのか、感じ方は人それぞれですが、
まだまだオワコンではないと感じています。
いくつか理由があり、それぞれ後ほどお話ししていきますが、大前提として動画編集以前に動画の需要は右肩上がりになっています。
その中でもサイバーエージェントが毎年報告している動画広告市場の推計と予測を見てみると下記のようになっています。
動画広告市場だけでも2021年は4,205億円だったのが2023年には倍近くまで拡大しています。
さらに今後の予測でも2年後には1兆円規模の市場になるとも予測されているので動画に対する需要はこれからも増え続けるでしょう。
動画広告を作るのも動画クリエイターになる
ではその動画広告はどうやって作られるのか、それは動画クリエイターが作成しています。
ということはこの市場が拡大し続けているのであれば動画クリエイターの仕事もオワコンになることは無いと言ってもいいでしょう。
このように表向きには全然オワコンには見えませんが、現実は稼げない動画クリエイターがいることは確かです。
では、そんな方がなぜ動画編集はオワコンと言っているのか、そしてその理由の真偽を解説するとともに、稼げる動画クリエイターになるための方法も解説していきます。
動画クリエイターがオワコンと言われる理由①動画クリエイターが多すぎる
「動画編集はオワコン」という理由で最も多いのは「動画編集者が多すぎる」という意見です。
確かに最近ではネットを調べたら動画編集のやり方はいくらでも出てくる時代になっているので、全くスキルがない人でも最低限の動画編集ができるようになりました。
そのため、動画編集者は増加していく一方です。しかし、これだけでは「動画編集はオワコン」とは言えません。
動画クリエイターは増え続けているがスキルが伴っていない人が増えている
では、なぜ動画クリエイターが増え続けている一方でオワコンではないのか、それは付け焼き刃のスキルだけで案件を探しているからです。
先ほども言ったようにネットを調べたら動画編集のやり方はいくらでも出てくるので動画クリエイターとしてクラウドワークスなどで仕事を見つけるのは非常に簡単です。
ですが、初心者向けの案件は残念ながらほとんど稼げません。
こちらの記事の案件獲得方法でも初心者向けの動画編集案件の実際にあった案件を紹介していますが、10分前後の動画編集(テロップ入れ)が1本あたり50円という内容によっては法外な報酬で発注しているクライアントも存在しています。
ですが、初心者はとりあえず仕事をしたいとこのような案件を受注して稼げず、結果的に動画編集はオワコンと言っている可能性もあります。
動画クリエイターがオワコンと言われる理由②今から参入しても遅い
次に、「今から参入しても遅い」という意見です。
動画クリエイターの人口が増え、競合が激しく案件自体を得られない、仕事が見つからないと思われているようですが、そんなことはありません。
例えば、フリーランスの仕事ですが、クラウドワークスを参考にすると、
動画編集の案件は4,657件あります。これ以外にも既に動画編集の案件を受注している方もいますので、案件数はさらに増加します。
そして、次に正社員も含めた動画クリエイターを求めている企業数を求人サイト「indeed(インディード)」で調査してみると、
14,227件ありました。求人数としてはまだまだ減っている様子はなく、今から参入しても遅いということはありません。
最初からいい案件を獲得するのはほぼ不可能
これは動画編集初心者に言えることですが、初心者の段階で高額な案件や、楽な案件を受注しようとする方が多いです。
ですが、そのような案件は存在しないと断言します。
初心者だとそもそも技術的にも拙いと想像できるので、動画のクオリティは高くないでしょう。だからこそ、クライアントはそこにお金をかけることはありません。
そして楽な案件ですが、根本的に勘違いしないように言っておきますが、動画編集で楽な案件はありません。動画編集の作業に慣れてきて効率化ができるようになれば気持ちとして楽な案件に感じるだけです。
だからこそ、地道に努力をしない限り、動画編集の仕事でいい案件を得ていくのは難しいです。
動画編集がオワコンと言われる理由③案件単価が低すぎて稼げない
3つ目のオワコンと言われる理由は「案件単価が低すぎる」ということです。
確かに数年前と比べて動画編集の案件に対する単価相場は下がりつつあります。そのため、動画編集初心者のような簡単な基礎知識だけ身につけて稼ごうと思っている方は「動画編集はオワコン」と言ってしまうでしょう。
この画像のように、現在は動画クリエイターの人数は多いのでクライアントは多くの費用を出さずともクリエイターの応募がある状況なので相場が下がっている状況です。
状況を打破するためにはスキルアップとオリジナリティを身につける
動画クリエイターとしてこの状況を打開するために必要なのは、更なるスキルアップに加え独自性(オリジナリティ)を身につけることが重要です。
今はありふれている動画の価値が少なくなってきています。だからこそ、興味をひくアニメーションやサムネイル、動画構成ができるようになることで動画の価値が上がりその分、高単価の案件を得ることもできるようになります。
単純に勉強するのではなく、バズっている動画はどういったものなのか、どういう動画構成をしているのか、一視聴者としてではなく、同業者として分析をすることでさらにスキルアップにつながっていきます。
動画編集がオワコンと言われる理由④スマホで動画編集できる
今までは動画編集をするにはPCで行う方法が主流で、スマホでは動画の両端のトリミングや色味の変更程度しかできませんでした。
ですが、最近ではスマホでもテロップを入れたりアニメーションを入れたりとPCとほぼ同じような編集ができるようになっています。
難しい作業は必要なく、手軽にできるという点においても動画編集(PCでの動画編集、動画クリエイター)がオワコンと言われている理由になっています。
スマホでの動画編集では限界がある
では、スマホでの動画編集でPCでの動画編集はオワコンになるのか、これは現時点では絶対にあり得ません。
スマホはあくまでもスマホで撮影した動画を編集しやすくなるので、高性能カメラで撮影した4K映像を編集するのはスペックや容量の関係上かなり難しいです。
テロップやアニメーション、エフェクトなどはアプリに入っているテンプレートしか使用できないのでまだまだPCでの動画編集の需要はあります。
ですが、一度スマホで触ってみてもらえるとわかりますが、非常に使い勝手も良く、直感的に使用できるので簡単な動画編集程度であればスマホで動画編集ができるレベルまで来ています。
今後どのように変わるのか未知数ですが、これからさらに使い勝手や機能が加わればPCの動画編集がオワコンと言われる日がくる可能性もあります。
動画編集がオワコンと言われる理由⑤AIに動画を作成してもらえる
最後にAIの登場によって動画編集がオワコンになっているのではないかという理由です。
大々的に知名度が上がったのはchatGPTからでしたが、それ以外にもAIによって発達したアプリやソフトもあり、AIに文章を渡したら適切な映像を準備して編集してもらえるツールすら出てきています。
Premiere Proを出しているAdobe社もAIを導入し始め、文章(プロンプト)を入力すると、自動的に動画編集のサポートが行えるようにもなっています。
例えば、「青空を夕焼けにして」といった命令も出せるので、今までいくつもの作業が必要だった作業がたった数秒ででき、動画編集の効率化ができます。
AIはあくまでも動画編集のサポート的な役割
ではAIの進歩で動画編集がオワコンになるのかというと、よほど革新的なAIツールの出現がない限り今の動画クリエイターを脅かす存在にはなり得ないでしょう。
現状でも台本を入力したら動画を作成するAIもありますが、まだクオリティが低くあまり使い物になりません。そしてAdobeでは動画クリエイターの作業の効率化をするためにAIが使用されています。
だからこそ、まだまだ動画クリエイターの仕事は無くなることはないでしょう。
AIにはオリジナリティやクリエイティブ能力がない
作業の効率化以外でもAIはクリエイティブ面では非常に弱く、学習したものから最適な解を出すだけです。
だからこそ、先ほども言ったように動画クリエイターとして必要なオリジナリティやクリエイティブ能力は身につけられないでしょう。
だからこそ、今後もAIは成長していく一方だと思いますが、それに独自性を出せると今後も動画クリエイターとして安定的に活動していける可能性が格段に上がります。
動画編集がオワコンは嘘です のまとめ
これまでご覧になってきたように動画編集がオワコンというのは嘘です。
オワコンと感じる原因は、稼げなかったり、動画クリエイターが多すぎると感じたり、スマホやAIによって仕事が盗られるのではないかと思っているからでしょう。
ですが、これらは自分のスキルアップや独自性を入れることで案件が請けやすくなったり案件単価が上がり、動画クリエイターとして安定的に活動していけるようになります。
市場規模はこれからも上がり続けていきます。動画クリエイターとして活動していくなら早ければ早い方が早い段階でスキルも身につき、様々な案件も受注できます。
今、あまり案件が請けられないと感じている方は今回お話ししたスキルアップや独自性を手に入れるのを最優先に活動してみてはいかがでしょうか?