今回はAdobeが出したAIの新機能「文字起こしベースの編集」を使用した爆速で文字起こし、テロップの挿入を終わらせる方法について解説していきます。
・動画編集の副業を始めたい方
・テロップ入れに時間がかかりすぎている方
・もっと動画編集の副業で稼ぎたい方
このような方に必見の内容になります。これからのテロップ入れはこの方法がメジャーになってくる可能性があるので必ずマスターしておきましょう。
Premiere Proでテロップ入力を爆速で終わらせる方法
早速Premiere Proでテロップを爆速で入れる方法を解説します。
今回使用する素材は、ワクジョイ代表のYouTube Shortsの元の素材を利用してお見せしていきます。
エフェクトやBGM、SEを入れる前の状態でテロップを入れてみましょう。
「文字起こしベースの編集」ワークスペースにする
今回はAdobeが発表したAIを使用した新機能「文字起こしベースの編集」を利用します。
まず開くと、すべてのすべてのパネルが表示された画面になります。

ここで、[ウインドウ]→[ワークスペース]→[文字起こしベースの編集]を開きましょう。

すると、下記のような画面が表示されます。

この左の[文字起こし][キャプション]を使うことで動画内のテロップを生成することができます。
文字起こしタブで[文字起こし開始]ボタンを押す
文字起こしタブを開くと、[文字起こし開始]ボタンがありますので、指定されているファイルが正しいか確認し、ボタンを押します。
すると、動画時間にもよりますが、処理時間が発生しますので、少し待っていると下記のようにすべてテロップが出ている状態になります。

実際に再生してみると、動画に沿ってテロップが流れるようになります。
実際にShort動画を見ながら生成されたテロップを比較してもらえると、漢字の間違いなどがあるものの、
およそ90%以上のテキストが完璧に生成されていました。
生成された文章の誤字脱字、句読点を修正する
生成ができたら動画と比較しながら誤字脱字を修正しましょう。
動画ではあまり句読点は使われないため、ケースバイケースで合わせて削除してください。
修正、削除が終わったら次にキャプションへ進みます。
[キャプション]タブ → [文字起こしからキャプションを作成]を押す
それでは、[文字起こし]タブの隣にある[キャプション]タブを選択し、[文字起こしからキャプションを作成]ボタンを押します。
すると設定画面が表示されます。

プリセットを選ぶと、動画シチュエーションにマッチしたテロップの入れ方が自動的に選択されます。
ここで重要なのは、1行の最大文字数、行数をどのような動画にするのかによって調整するようにしましょう。
デフォルトの文字数42文字だと、かなり小さく視聴者の可読性も下がってしまうので、おすすめの文字数は、
- 一般的な横動画:15文字〜20文字
- Shorts等の縦動画:10文字前後
この数値を選択しましょう。今回は縦動画なので、10文字で設定をして、[キャプションの作成]を押します。
すると、キャプションには、文字起こしより細かく細分化されたテロップ、タイムラインの上に黄色のクリップ、そして動画内には小さくテロップが表示されます。

この時点で話すタイミングによってテロップの切り替えがスムーズに行われています。
実際に動画を再生してみると、カットのタイミングでしっかりとテロップも切り替わりほとんど違和感がなく配置されていました。
これだけみるとAdobeのAIの技術は凄まじいですね!
テロップの切り替わる場所やデザインを調整する
ここまでAIに作ってもらったら残りはテロップの切り替わる場所、デザインを変更するだけです。
今回の場合は、テンポが早く、リップルがありませんでしたが、少し間がある場合はクリップを伸ばして対応しましょう。
そしてフォントの種類やサイズ、色や境界線を調整すると、このようになります。

ただテロップを入れるだけであれば、これだけでも十分ですが、ここからBGM、SE、各文字に対してのエフェクトをかけていくことでかなり高品質の動画を作成することができます。
このテロップ入れにかかった時間はたったの5分程度、この動画が長ければ長いほどどれだけ効率化ができるのかが体感できるでしょう!
AIにテロップ入れを任せる時に注意すべきことはミスが増えること
これだけ便利だからどんどん使っていこうと思われる方もいますが、ここで一つ注意してもらいたいことが、
ミス
です。そして自分で編集する以上にミスが発生しやすいのがAIを利用したテロップ生成の落とし穴です。
これが実際の案件になった場合、テロップの誤字脱字は初歩的なミスとして捉えられてしまい、動画クリエイターとしての価値を落とす原因になります。
だからこそ、効率化できて楽ができたとしても、「AIは不完全」ということを理解し、チェックにより力を入れるようにしましょう。
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