普段テレビやYouTubeで動画を見ていて、かなり凝った編集をしていて、魅力的に感じる動画はありませんか?
そういう動画はプロが制作していて、同じような動画を作ることは難しいかもしれませんが、正しい方法を知っていれば初心者でもプロ並みの作品を作成できます。
そこで今回は、動画制作に必要な道具や流れ、初心者が学ぶべきことと、最後におすすめの動画編集ソフトについて解説していきます。
動画編集に最低限必要なものは3つだけ!
動画制作に必要な道具は、実は3つだけです。
その必要な最低限のアイテムは、
- 動画編集ソフト
- パソコン
- カメラ(スマホ)
この3つです。ではなぜ必要なのかを一つずつ解説していきます。
動画編集ソフト
動画編集ソフトは、動画を編集するために欠かせないものです。パソコンに最初からインストールされているソフトでは、基本的な トリミング 程度の編集しかできないためそれだけでは限界があります。
しかし編集ソフトを使えば、
- トリミング
- クロップ
- カット
- テキストの編集
- 音声の加工
- 画像の編集
など、様々な作業を簡単に行うことが可能になります。また、複数の動画を組み合わせたり、画像を挿入して、よりクオリティの高い動画を作成することができます。
例えば、音声のノイズを除去したり、色調補正を行うことで、映像の品質を向上させることができます。他にも、エフェクトを追加することで、映像の演出をより洗練されたものにすることができます。
本格的に動画編集を動画編集ソフトを使用することで、よりクオリティの高い動画を作成し、自分だけの映像作品を生み出しましょう。
パソコン
パソコンも動画編集を行う上で必要不可欠な存在です。
最近ではスマホでも動画編集は可能ですが、パソコンと比べると編集作業に必要な機能が少なく、動画時間が長くなるほど必要なスペックも高くなります。
そのため、クオリティの高い動画を作成するならスマホよりパソコンがおすすめです。また、動画編集に必要なスペックを満たしているかどうかも重要なポイントなので、新しいPCを検討しているのであれば下記のスペックが理想的なので検討してみましょう。
・CPUがIntel Core i7以上
・メモリが16GB以上
・グラフィックボードがNVIDIA GeForce GTX 1050以上
カメラ
そして、最後に必要なのがカメラです。
動画編集を行うにあたり、高性能なカメラが必要かというと、そうでもありません。スマホのカメラでも十分に動画を撮影することができます。
ただし、撮影する場面や目的によっては、高性能なカメラが必要になることもあります。風景を撮影する場合など、被写体をより鮮明に見せたいのであれば、スマホのカメラだと綺麗に見せることができないので一眼レフなどのカメラが必要になることもあります。
ですが、TikTokやYouTubeに簡単にアップするだけであればスマホのカメラでも問題ないので、動画編集をしながら映像に満足できない場合はカメラの購入を検討してもいいでしょう。
プロ並みのクオリティを出すならスマホよりパソコンがおすすめ
先ほども簡単にお話ししましたが、プロ並みのクオリティを出すのであれば、スマホよりパソコンがおすすめです。
理由としては、スマホでできる動画編集に限界があるからです。基本的にスマホでできることは、
- 動画のトリミング
- 音声の加工
- エフェクトの追加
ぐらいです。これだけでも簡単な動画であれば制作はできますが、
- 画面分割(複数の動画での演出)
- カット割り
- 複数の音声トラックの編集
こういった作業ができません。だからこそ、より複雑な編集作業が必要な場合はパソコンを使用しましょう。
動画を撮影して公開するまでの5つの流れ
動画を制作する際は、撮影から公開までの5つの手順があります。ただ、仕事として動画編集をする場合は一部手順は省略されることもありますので、流れを見ていきましょう。
1.ネタ出し・台本作成
ネタ出し・台本作成は、動画を作る上で非常に重要な手順です。
ネタがなければ、撮影する内容が決まらないため、動画を作ることができません。台本がない状態で撮影をすると、撮影時に内容を考えたり、アドリブで話すようになるので、慣れていないとクオリティの高い動画を作ることは難しいでしょう。
ドラマのように一言一句全てを準備しておく必要はありませんが、一定の内容や方向性を考えておくことは非常に重要です。
全て台本はつまらない動画になる可能性が高い
YouTuberを見ているとわかりますが、基本的に撮影する内容、方向性だけを決めて撮影をしています。
だからこそ、突然のハプニングなどで面白い動画が撮影できます。面白い動画の基本はどのように人間の感情を表に出させるのかが重要になります。
2.撮影
ネタと台本が決まったら、次に撮影に移ります。
撮影をする際には、後で編集がしやすいように、カチンコや手を叩いて編集点を作ることを心がけましょう。単純なことですが、これをするとしないとでは動画編集の難易度が大きく変わります。
他には、
- 光の加減
- 背景
- 音声の質
このような要素にも気をつけましょう。これらは動画編集ソフトでも調整ができますが、かなりの手間がかかります。
この撮影で気をつけておけば1日かかる動画編集も半分の時間で終わらせることも可能です。
ここまでの手順は省略されることも・・・
ここまで、ネタ出し・台本作成、撮影についてお話ししてきましたが、フリーランスのように動画編集だけの案件を受ける場合は、これらの手順は既に準備されていることが多いです。
動画編集をする上で撮影技術ももちろん重要にはなりますが、優先度が高いのは動画編集スキルです。
3.動画を組み合わせる
撮影が終わり、ここからが「動画編集」の時間です。
ここまでで撮影した動画を組み合わせて一本の動画にしていきます。
さらに、動画を見ていて不要な部分、例えば、
- 言い間違い
- 口篭って何も話していない時間
- 撮影前後の余白
これらを省く作業をしましょう。
それ以外にも、よりプロの動画っぽくするために、
- トランジション
- オーバーレイ
- 音声の編集
こういった作業も欠かさず行いましょう!
4.テロップやエフェクトを入れる
動画を組み合わせるだけでも十分動画としては成り立ちますが、さらに、テロップやエフェクトを動画に入れることで、よりプロに近い動画を作り上げることができます。
テロップやエフェクトを入れることで、どのような変化が生まれるのか簡単に説明すると、
エフェクトを使うことで、映像に深みや質感を加えたり、色彩を鮮やかにしたりすることができるので、視覚的な魅力が向上します。
さらに、テロップを使用することで、視聴者に対して必要な情報をわかりやすく提示することができるので、伝えたい情報が明確になります。
たった2つの作業ですが、この有無によって動画のクオリティはかなり向上します。
5.エンコードして書き出す
エンコードは、動画を圧縮して特定の形式に変換する作業のことで、この手順を経て、最終的な動画ファイルを作成し、公開や共有が容易になります。
逆に、エンコードを行わずに動画を書き出すと、ファイルサイズが非常に大きくなり書き出しにかなりの時間を使ってしまいます。そうすると、インターネット上にアップロードする時にも、時間がかかるだけでなく、閲覧者にとっても動画を見る時に読み込みに時間がかかり、せっかく編集した動画を見られないという悪循環に陥ってしまいます。
ですが、エンコードはファイルサイズを圧縮するため、品質が落ちてしまう危険性もあることを理解しておきましょう。
そのため、使用用途に応じた適切なエンコード設定を選択することで、映像と音声の品質をバランス良く維持しなければいけません。
初心者がプロ並みの動画を出すために学ぶこと3選
初心者がプロ並みの動画を出すためには、以下の3つのことを学ぶことが大切です。
1.人気の動画を常にチェックする
人気(再生数が多い)動画には必ず理由があります。だからこそ、人気の動画は常にチェックする癖をつけて分析しましょう。
分析する要素は大きく3つあり、それぞれ説明すると、
- 成功要素の理解
クオリティの高さで人気なのか、人物が魅力的で人気なのかなど、視聴者がどういった要素に対して魅力的に感じているのかを学べます。 - トレンドの把握
人気の動画はトレンドにも左右されます。Tiktokでは様々なダンスであったり、YouTubeではひと昔に流行った1,000℃の鉄球を使ったネタなど、こういう要素を盛り込んだ動画は再生されやすい傾向があります。 - 競合の分析
似たような動画を作成する場合、どのように編集されているのかを見ることで自身が作成した動画を狙って差別化ができるようになります。
そうすることで、視聴者に対しても独自の魅力を伝えることができます。
逆にチェックをしていないと、自身の固定概念で動画を編集することになり、時代遅れな動画を作ってしまったり、似たような編集の動画が量産されてしまいます。
2.新しい技術を常に取り入れる
これは動画編集業界だけでなく、全ての業界でも言えることなのですが、常に勉強をして新しい技術を取り入れることが重要です。
そこで取り入れる簡単な方法は、先ほど説明した人気の動画を真似るだけです。真似るといっても全て真似るということではなく、例えば、テロップやカット割り、エフェクトで自身が「いいな」と思ったものをトレースしてみましょう。
トレースして、自分の動画編集スキルとして使用できるようになれば、それは新しい技術です。
定期的に技術を取り入れていくことができれば近い将来にはプロも顔負けの動画が出来上がるでしょう!
3.視聴者目線で作成する
最後に、視聴者目線で作成しましょう。
独りよがりな動画を作っても最終的に視聴者が見ます。視聴者が魅力に感じなければその動画はあまり意味がありません。
だからこそ、下記のようなことに注意して動画編集を心がけましょう。
- どのような点が視聴者に魅力的に見えるのか
- 共感を得られるのはどういった編集なのか
- 見ていてストレスを感じない編集ができているのか
これらのことを考えながら動画編集ができればプロ並みの動画はいくつも制作できるでしょう。
初心者だからこそ「Premiere Pro」を使うべき!
最後に、動画編集ソフトについてですが、ワクジョイでおすすめしているのはPremiere Proです。
無料の動画編集ソフトもありますが、初めて動画編集に触れるからこそ有料ソフトから入る方法をおすすめしています。その理由についてもこれから解説していきます。
実際にプロも使用している
プロが使用しているということは、そのソフトで高クオリティの動画が作れる(お金が稼げる)という意味です。
他の無料ソフトでも高クオリティの動画を作成している方もいますが、動画編集に対する一定以上の知識がないと使いづらいです。
初心者でも使いやすい
他の動画編集ソフトと比べても、Premiere Proは初心者でも直感的に操作することができます。
まずはこの編集ソフトを活用して動画編集の基礎を学び、別の動画編集ソフトを見ながら使いやすさを評価していくと、自身が最も使いやすい動画編集ソフトが見つかるでしょう。
素材やエフェクトが豊富で簡単に使える
これはAdobe製品全てに言えることですが、フォントや画像等の素材からエフェクトまでテンプレートとして揃っています。
他の動画編集ソフトでは、ネットで探してプラグインを入れたりと手間がかかりますが、Premiere ProではAdobe Stockから素材を簡単に入手したり、After Effectsで作成したエフェクトを転用したりと汎用性に優れています。
お試しもでき、月額制なので負担が少ない
Premiere Proは1週間のお試し期間が設けられており、試したいユーザーは無料でダウンロードできます。
さらに買い切りではなく、サブスクリプションなので初期費用で大きな費用を支払う必要はありません。
また、全てのAdobe製品が利用できるAdobe Creative Cloudもあり、約6,000円で動画編集やデザインを始めることができます。
Premiere Proとよく出されるのがFinal Cut Proですが、こちらの場合は買い切りですが使用するには45,000円かかります。
だからこそ、できるだけ安くプロが利用している動画編集ソフトを利用したいならPremiere Proがおすすめです!
【初心者必見!】動画制作の基本を解説!プロ並みの作品ができる!まとめ
この記事では、初心者が動画制作を始める際に知っておくべき基本的な情報を解説しました。
動画制作は最初のハードルはそこまで高くはありませんが、独学でも150時間〜250時間勉強しないとプロの入り口にも立てないとも言われています。
だからこそ、日々の積み重ねが重要です。ただテレビや動画を見るのではなく、どういう編集をしているのかを考えながら動画を見るだけでも、それは勉強になり得ます。
これから動画編集を始める方は、今回教えた方法でプロ並みの動画を作れるようになってください!